「インプラントって怖い」…その不安に答えます

「インプラントって怖い」…その不安に答えます

「歯を失ってしまったけど、インプラントは怖くて踏み切れない…」「手術って聞くと不安」「痛みは？費用は？長持ちするの？」──そんな声をよく耳にします。

確かに、「あごの骨にネジを埋め込む」という言葉だけ聞くと、怖いイメージが湧くかもしれません。しかし、正しい知識を持てば、インプラント治療は思っているよりも身近で、安全性の高い治療であることが分かります。

今回は、「インプラントが怖い」と感じる方に向けて、よくある不安に丁寧に答えていきます。

不安① 手術が怖い、痛そう…

もっとも多いのが「手術への恐怖感」です。しかし、インプラント手術は局所麻酔を使って行われるため、痛みはほとんど感じません。

実際の手術は以下のように行われます。

• 局所麻酔をかける（虫歯治療と同様）
• 顎の骨に小さな穴を開け、インプラント体を埋め込む
• 所要時間は1本につき30分〜1時間ほど

術後は麻酔が切れた後に多少の腫れや鈍い痛みが数日続くこともありますが、鎮痛剤でコントロールできるレベルです。「思ったより楽だった」「もっと早くやればよかった」と話す人も多くいます。

不安② インプラントって安全なの？

不安③ インプラント周囲炎ってなに？

「インプラント周囲炎」とは、インプラントのまわりに炎症が起きる病気で、歯周病に似た症状です。原因はケア不足や定期検診を怠ることにあります。

予防方法は以下の通りです。

天然歯と同様に、きちんと手入れすれば長く使えるのがインプラントです。

不安④ 高額な費用…本当に価値があるの？

インプラントの費用は1本あたり30〜50万円程度が相場で、決して安い治療ではありません。しかし、この費用には以下の「価値」が含まれています。

• 天然歯に近い見た目と噛み心地
• 周囲の健康な歯を守る（削らない）
• 顎の骨の維持（骨の吸収を防ぐ）
• 長期使用が可能（10〜20年以上）

入れ歯やブリッジと比べて再治療のリスクが低く、長期的にはコストパフォーマンスが良いという意見も多く聞かれます。また、医療費控除の対象となるため、確定申告を行うことで一部還付を受けられる場合もあります。

不安⑤ 高齢でも受けられる？

「歳だからインプラントは無理かも…」という声もありますが、年齢よりも全身の健康状態や顎の骨の状態が大切です。

実際、70代・80代でインプラント治療を受けて、しっかり噛めるようになった高齢者も多数います。しっかり食事ができることで、健康寿命の延伸や認知症予防にもつながるという研究も注目されています。

不安⑥ 治療期間が長くて大変そう…

インプラントは骨としっかり結合させるため、治療期間は3ヶ月〜6ヶ月程度が一般的です。

ただし、その間も仮歯を使って日常生活に支障が出ないよう配慮されますし、通院回数もそこまで多くありません（平均4〜6回）。「半年我慢すれば10年以上安心できる」と考えると、意外と現実的な選択肢だと感じる方も多いです。

インプラントが「怖くなくなる」3つのコツ